ラテン語で「千葉時代」を意味する単語。千葉県市原市の養老川沿いにある約77万年前の地層を指す。同地層は、約77万年前を境に、その前後で地球の磁場が逆になっていることが明確に読み取ることができ、地球の歴史を表す地質年代の区切りの目印とされ、地球の歴史を調べるうえで重要な地層として注目されている。
平成29年6月7日付けで、市原市田淵にある約77万年前の地層「千葉セクション」が地質時代の国際標準模式層断面及びポイント(GSSP)に認定されるよう、国内の研究グループから、国際地質科学連合(IUGS)の専門部会に提案申請書を提出されました。
GSSPとは、地質時代の境界が地球上で最も良く分かる地層のことで、これに認められることで、時代区分にその地名に由来する名前がつけられます。 千葉セクションがGSSPに認定されると、約77万年前から12万6千年前にかけての時代区分に対する名称として「チバニアン」(千葉時代の意)と命名されます。これは、国内初のGSSPとなり、また、地質時代の名称として初めて日本の地名が使われることとなります。